帰宅時

桃鉄をやったら、朝が8時が来てみんな眠くなっていた、僕は顔を洗ってから家に帰ることにした。

JR新宿駅で山手線に乗る時、目の不自由なおじさん(A)が線路に出そうになっている所を
別のおじさんが止めている光景があり、危ないなと思いつつ見守っていたら、すぐに電車はきた。
ドアが開いてAが中に入ろうとした、しかし降りてくる人が沢山いて、なかなか中に入れない様子だった。
僕はそれに見とれていたが、もう一つ左のドアは空いていたので、そちらから入った。
気になってAの方を見ると、黄色いTシャツを着たおじさん(B)が、降りる人はすべて降り切ってドア付近は空いているのに
Aを中に入れないように、立ちふさがっているように見えた。
なにか様子が変だと続けて見ていると、どうもAの指がドアにはさまっていて、抜けなくなっているようだった。

このまま電車がでると危ないと思った僕は、電車を降りて非常停止ボタンを押した。
真中にくぼみが有り、やわらかくてなんともいえない押しごごちだった。
ホーム一帯に赤いランプが点灯しブザーが鳴り響く、ホームを見渡すとホームにいる車掌が、事態に気づいたようだった。
その頃は2・3人でAを助けようとしている人達がいた。
僕はその救出グループには入らなかった、2・3人のグループに後から入っていっても、
詳しい事態を把握していないので逆に迷惑になるのでは?と思ったからだ。
僕は電車にのり事態を見守った。
車掌も駆けつけてきてリーダーシップをとり、みなでドアを引っ張り指はぬけた。
車掌はAを電車にのるのは、控えさせて応急処置をするようだった
Aは電車の方に向かって、すみませんと謝っていた。
人の姿は見えないが、気は使える人だったみたいだ。
僕は心の中で、あなたは悪くないよ大丈夫だよと思った。

そして、しばらくして電車は出発した。
車内アナウンスでは、〜の為新宿を3分ほど遅れて、発車しました。
ご迷惑をかけて申し訳ございません。と言っていた。

僕は英雄になる事もなく、周りを見渡しても日常が始まっているように見えた。


都会は、電車がホームに入るスピードはとんでもなく速い、轢かれたら人が死ぬ速さだ。
電車とホームの間は開いていて、足は落ちそうだし。
効率を重視するあまり、安全や体の不自由な人が犠牲になっていると感じた。
僕たちはすぐに、体は不自由になっていくし。
どんな社会を作っていくべきだろうか?